反抗期、思春期の父娘を見て思ったこと

お年頃の娘さんは
難しい顔で黙ってうつむき
その傍で困ったように見つめるお父さん。
一言声をかけたけど娘は黙って語らず。
苦笑いしたお父さんはもう何も言わなくなった。
素直になれない娘と、
どうしていいかわからない父。
お父さん。
娘に声を掛けても返事がないとき
そのストレスを軽くしたくて
媚びるように笑っちゃ逆効果だなって
おふたりを見て思いました。
彼女が小さなころは、
お父さんは力持ちのカッコいいお父さんだったんだ。
見上げるほど大きく力強く、
なんでもできちゃう憧れの最初の異性がお父さん。
でも成長するにつれ、
背丈の差が縮まり
自分でもできることが増え
お父さんは少し年をとって来ることで
憧れだったお父さんは
普通の人、いや、
元々の期待値が高かったから
普通以下の人になっちゃうんだ。
それにね
動物学的にも
メスとして血縁の近いオスを遠ざけるようになる。
なのに
娘に媚びるように笑いかけるのは
お父さんの権威をさらにおとしめてしまう。
ヘラヘラしたお父さんなんて見たくない、から。
カッコいいお父さんじゃ無くなっちゃう、から。
お父さん、寂しですね。
愛しい娘が遠くなり始めて。
でもね、だからこそ、毅然としていて欲しい。
媚びるようなお父さんを娘は見たくないんだ。
娘の命は未来に向かっているんだって。
親の庇護なしでは生きられない時代を超えて
自分で生きられるように
必死にあなたをかなぐり捨てようとしているんだって。
そう信じて見守って欲しい。
心の奥にいる憧れだったお父さんを
これ以上かき消さないで
守ってやって欲しい。
娘さん。
自分でも自分を持て余しますね。
なんだか知らないけどイライラして
お父さんにぶつけてしまいますね。
それが甘えだと気づかずに。
社会に出て上司やお客様に同じことをしたら
首にもなり兼ねない態度のあなたに
心配して寄り添ってくれているのに。
子どもの自分から大人へと脱皮するので手一杯だから、
他人にエネルギーを使うのはしんどくて
でも家族だからそのしんどさを垂れ流して
必死にもがいている。
いつか社会に出て始めて
大人として生きることの大変さを体感して
与えてもらう側から
与える側になったら
お父さんのがんばりを
思いやることのできる人に
成長してくれたらいいな、と
側で見ていて思いました。
昔、あなたのように親を毛嫌いした娘として
今、そんなあなたを見守る側の大人として
そう願いました。
親を越す喜びと
子に越される喜びを
味わうのも人生。
心理学を学ぶということは
心が自由になることに繋がります。
自由とは何をしても良い、のではなく
自分に由る(じぶんによる)、
自己責任を負うことです。
親に社会になすりつけていたものを
自分で背負って生きていくことです。
だから子どもでいる方が、ある意味では楽です。
自分の好ましい世界を創るために
他人に甘えてコントロールすればいいのですから。
でも、大人になるということは
自分の人生を自分で引き受け
なおかつ他人を豊かにしていく大事業です。
だけど自分の人生を自分で生きた達成感が味わえる。
来週は母娘でカウンセリングに来室します。
カウンセリングというよりは
こちらの親子のケースは心理学を学びに来ます。
親も子も、そして側にいる私にも
「気づき」がありますように。